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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンを走りました。完結編。 [走る]

80Kを何とか通過して、次の90K関門までは約2時間ある。

これはワッカを存分に楽しめる。
真面目ランナーには一番苦しいところが不真面目ランナーには一番嬉しいところになる。

ここまでガンバッタ自分への褒美にしたい。

しばらく続く木陰を抜けると視界がパーっと広がる。


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あぁ〜これだ。

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これなのよ。


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奥にはオホーツク海の素晴らしいブルーが広がる。

感動以外の言葉が見つからない。

素晴らしい。

そしてワッカの代表的な花、エゾスカシユリ。
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可憐と言わずして何と言おう。


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歩きながら眼に焼き付ける。

思いっきり深呼吸をする。

一陣の風が吹く。

何という気持ちのよさだ!

今までの苦しさが消えて行く。

抱かれて歩く。歩かせてもらっている。

ありがたいこと。ありがたいこと。

ドンドン追い抜かれる。

ドンドンお先にどうぞ。

無事のゴールを祈ってますよ。

コースの端っこまできて給水所でオニギリ頂き、スイカを頂き。

初めて美味しいと思う。

そして90K関門。10時間57分。

後ゴールまでの10Kを2時間。

何とかなるかな。

ここまできたんだなぁ、はるばると。

今年で3回目。今年もこう思った。

そして92K。


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楽しみながら歩いていると、声をかけられる。

おぉ〜ニシシさんではないか!


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これまでのお互いの健闘を讃え合う。

ニシシさんは学年は私より一つ下だが、ほぼ同年代で共感することが多く、サロマでしかもワッカでこうして語り合いながら歩けるのは本当に嬉しい。

そして2Kくらい一緒に歩き、ゴールの手前でアイスクリームを買うというニシシさんに先に行って頂き、再び一人旅となる。

昨年までの2回はワッカの素晴らしさは余りわからなかった。

でも今年は十二分に味わえた。

やはりこれがサロマなんや。これなんや。

エゾスカシユリやハマナス、そして名も知らない花たち、それを包み込むサロマンブルー…

本当にありがとう。

来年も是非会いに来たい。

そしてワッカはその付け根の森とともに終わりを告げる。

急に虚脱感に襲われる。

倒れこむように98K地点の給水所に座り込む。

でもここでも元気のいい高校生に元気付けられる。

さぁ後一踏ん張りだ。

常呂市内への道に出る。

でも最後くらいは走ってみよう。

痛みで少し脚を引きずる感じになる。

沿道の応援も多くなる。

歩いているのか走っているのかわからない状態だが脚は前へ確実に進んでいる。

残り1K過ぎて更に多くの歓声の中を進む。

皆さんに手を振る。

ありがとう。何とかここまで来れました。

ありがとう。素晴らしい経験をくれました。

ゴールが見えた。

走り仲間がいた。

「のむさ〜ん!」

「お〜」

ゴール直前で私設エイドでお世話になった斉藤商店の皆様から花束をもらう。

いやぁ〜嬉しい。

そして、12時間32分かかってサロマが終わった。


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一人ではサロマは走れない。

助けて下さった皆さん、

本当にありがとう。

本当にありがとう。


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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンを走りました。その4。 [走る]

悲鳴を上げ始めた膝は、その痛みを益々増悪させていく。

さすったり、ストレッチをしたりするがなかなか治まらない。

チョット走るのは難しい。そして心も折れてしまった。

ただ捨てレースには出来ない。

まぁ歩くか!歩いて景色を堪能するか!

そう考えたら気分がラクになり深呼吸までしたりして。

でもダラダラ歩くのはイヤなのでキロ9分を目安にウォーキングする。

お蔭で沿道の皆さんともゆっくりハイタッチができる。

75Kを過ぎると湖を挟んだ対岸に伸びるワッカを走るランナーの姿が見える。

彼らはもう80K関門を過ぎたんだな〜

チョット走りかけてみるが、瞬間にアイタタタ…となってしまう。

天気は相変わらずのカンカン照り。

暑さと脱水と疲労と痛みに押しつぶされそうになるが、必死にコラエル。

前へ前へ進んでいく。

9分ペースを守って歩けている自分を鼓舞する。

78K時点で9時間超え。でもこのペースだと何とか最大の関門80Kはクリアーできそうだ。

脱力と奮起と複雑に入り交じり感情失禁になりそうな精神状態。

ただ単に走ったり歩いたりしているだけなのに、自分の中で色々なドラマが繰り広げられる。

苦しいのがわかっているのにその学習能力の無さに可笑しくなってくる。

さぁワッカの入り口が見えた。そのワッカから戻ってくるランナーとすれ違う。

スゴイね〜、よく頑張ったんやね〜!

手前の給水を摂り、さぁ80K関門だ。


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9時間25分台。締切35分前。

よく頑張れた。何度挫折しかけたか。

これからの17Kは一番ツラくてしかし一番のハイライトのワッカ原生花園だ。

ここまで来たら今年はワッカを存分に楽しもう。思いっ切り眼に焼き付けよう。

サロマ湖ウルトラマラソンの醍醐味なんだ。

幸せを感じよう。そしてお蔭様を感じよう。


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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンを走りました。その3。 [走る]

54Kのレストステーションをやっとの思いで出発し、上りにかかる。
脚はまだ進めるようだ。
そして一転、長い下りになりサロマ湖畔に出る。
写真を撮る余裕がなかったけど、サロマンブルーが綺麗な素晴らしい景色。

何という幸せ。

こういうことを感じながら走れるのが不真面目ランナーの特権。

60K地点、6時間44分。関門前約50分。

次の70K関門は8時間45分、取りあえず2時間は走れる。

湖畔を離れ、上りになりそしてまた下って湖畔に再び出る。

サロマ湖の景色を存分に楽しめる。そして木蔭の一杯の「魔女の森」に入る。

疲労で思わず歩きたくなってしまうから名付けられたらしいが木蔭がさわやかで依然走り続けられている。

ただ給水する量は確実に増えている。チョット余裕がなくなってきているのも事実。

でも斉藤商店の私設エイドを目標に何とか頑張る。

そして68K地点のそのエイドにようやく到着。


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冷たいオシボリで生き返る。

キュウリが美味しい。

ミニトマトが美味しい。

湯呑みで出してくれる熱いお茶が美味しい。

何より提供してくれる皆さんの笑顔や励ましの言葉、そして子供さんの慣れないながらも一生懸命の動きが素晴らしい。

あぁ〜本当に素晴らしい!

もう何かね、いろんなことがどうでもよくなってきた。

「ご馳走様でした!頑張ってきます!」とお礼を言って出発。

そして国道に出ると旅人宿「さろまにあん」の屋上で今年も大漁旗を振っての応援だ。

いやぁ〜うれしいなぁ。何時間も日差しのキツイ中こうやって振り続けてくれている。

毎年ながら感動する。それでまた頑張れる。

そして70K地点。8時間1分。関門44分前。

次の80K関門の10時間まで後2時間。

うーんどうなるだろう?わからんなぁ。

ここら辺りから50Kのランナーも合流するのでゼッケンの色が華やか。
ただ74K地点付近の私設エイド「サロマ湖鶴雅リゾート」は見えているのにナカナカ近づかない。

フラットな道なのに坂道よりキツイ。

北海道マラソンの往復約12Kの新川通を彷彿とさせるようなツラさ。

しかも大腿が徐々に上がりにくくなっている。

チョットした段差も一旦止まらないとつまづいてしまう。

両膝の腸脛靭帯炎も起こしているようでかなり痛い。

フォームが崩れているのがわかる。

でもようやくこの私設エイドに到着して高校生の「お疲れ様です!頑張って下さい!」の声に救われる。

収容車は相変わらず引っ切りなしに走っている。

私の脚も悲鳴を上げ始める。

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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンを走りました。その2。 [走る]

40Kからも意識して淡々と走る。気温は22~23℃位なのだが晴天過ぎて照り返しが強く体感温度はそれ以上。

途中のかぶり水にはランナーが群がり、45K過ぎると収容車も頻繁に行き来している。

これは思った以上に過酷だ。完走に疑問符が付くなど弱気になってくる。

上りにさしかかり、チョットギアが入ってそんな気持ちを吹き飛ばしてくれる。

佐呂間町に入り、アップダウンの連続をクリアーして50Kの関門を10時17分台で通過。

走り始めて5時間17分、6時間30分の関門には1時間13分、稼げた。

とにかく54Kのレストステーションまでもう一踏ん張り!

ここからさらにアップダウンきつくなりさすがに消耗してきた。暑さもダメージ。

それでも何とかレストに到着。

とにかく水分が欲しい。スポーツドリンク、水、そして麦茶をガブ飲み。


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オニギリも食べるが胃液が薄まり食欲わかず。

それでも無理やり食べて、バナナや梅干しもムリして頂く。

チョット今までのサロマとは負担が違う。どうも今回はムリかなぁ。

55Kまて走れただけでもいいじゃないか、柴又で100Kも走っとるんやし。

「ゴール地点に行く収容バスが出ます、利用ありませんか〜」というアナウンスがキコエル。

ふと釣られそうになる。

ダメ、ダメ!

ここで挫けてどうする!

着替えて出発する。


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そして再び連続する坂道に挑んでいく。
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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソン走りました。その1。 [走る]

午前5時、いよいよスタート。湧別町の気温は11.6℃。快晴。

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見事に晴れている。こりゃ〜暑くなりそうだなぁ〜

応援の人がスゴイ。朝の5時なのにテンション高く応援してくれる。

いつもの養護老人ホームの皆さんも手を振ってくれている。

風は爽やかだが日差しがすでにキツイ。サングラスでよかった。

10K、20Kとキロ6分台で淡々と走る。給水所の高校生の応援がとても可愛くて励みになる。

20K直前の三里浜での太鼓の共演も力になる。

30K、40Kとベースは変わらない。

給水所ではことごとく立ち止まり給水そして給食がある所では梅干しやバナナなどを摂るようにする。

チョット膝が怪しい時があったけど何とか30、41Kの関門を通過してフルほ距離に到達。


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フルを走っている時よりタイムがよいではないの。

やはりペースが乱れないのがいかに大事か、よくわかる。

さぁこれからはウルトラの世界だ。

まだ半分も来ていない、頑張らねば!
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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンに向けて。その5。 [走る]

うつらうつら1時間毎に目が覚め、寝たか寝れなかったのか分からないうちに起床時間の午前2時に。
そしてそんな信じられない時間に朝食を摂り、準備をしてスタート会場の湧別町へ出発。

途中日の出を拝む。
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何時間か後にはこのコースを走っているんだろうか。

会場に到着。
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こんな時間から信じられない程の人達が集まっている。

やはりサロマは非日常なんだねぇ。

荷物も預けてさぁスタート地点に立ったぞ。
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今年もこの瞬間を迎えてしまったんだなぁ!
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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンに向けて。その4。 [走る]

受付終了後、コースの下見をしながら定宿の「かがりや」へ。
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この宿は能取湖畔にある。
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秋になると「珊瑚草」で真っ赤に染まるという。

宿の夕食は大層なご馳走。
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タラバガニの脚など出てくるものだから、
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やはり飲まん訳にいかんでしょう、燗酒2本頼む。

夕食後は、いつものように旧国鉄湧網線跡のサイクリングロードを散歩。


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夕日がキレイ。

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卯原内駅跡。


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キューロクもオハも健在だった。


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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンに向けて。その3。 [走る]

翌日6月29日土曜日、札幌の8時現在は晴れ。気温16.2℃。
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朝食後外へ出たら、何て爽やかなんだ!
この間まで住んでいてわかっているはずなのに名古屋との違いに羨ましく思う。
名古屋の生活はそれはそれで楽しんでいるんだけど。

10時前に元気堂の入っているビルの前で仲間と待ち合わせ。
出走予定のモリシが都合で参加できなくなったハプニングがあったが取りあえず出場メンバーとの再会を喜び合い出発する。

天気は相変わらず良好。仲間は明日の天気、予想気温をしきりに気にしている。

砂川SAで休憩し、
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遠軽町白滝の道の駅で昼食。
塩ラーメン。
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気温は21℃、気持ちよい。

そして湧別町の受付場所総合体育館に到着。
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毎年変わらない光景。
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記念に1枚撮ってもらう。
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あぁ、明日なんだなぁという感慨が徐々に湧いてくる。
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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンに向けて。その2。 [走る]

千歳空港から札幌へ向かう「エアポート快速」の中でもカツサンドでクラシックを飲んでいる始末。
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久々の北海道が余程嬉しいのだろう、ほとんど無法地帯。
クラシック、旨し!

そのうち宿舎の「札幌全日空ホテル」に到着。
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名古屋異動の前には2日間もお世話になった懐かしいホテル。

そのうち一眠りしてもう夕方。

さて、晩は何にするかと考えているうちに近くに住む山仲間H氏に連絡付き、焼き肉にする。
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久々に美味いモノを食べて興奮状態。
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肉ってこんなに美味しいモノだったのね。
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ビールとチュウハイとともに大満足の札幌の夜であった。
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第28回サロマ湖100Kウルトラマラソンに向けて。その1。 [走る]

最近はブログに記事を全く書いていない。記事にしたいことは山とあるのだが、なかなか気分が乗らない。何故だかよくわからないけど。

会津東山温泉新緑マラソンや柴又100Kについても書いていないのにとりあえず先日参加の「第28回サロマ湖100Kウルトラマラソン」について書きたいと思う。

札幌入りは前々日の28日金曜日。14時前に千歳空港に到着して「花ふさ」という空港内のレストランて久々に寿司で昼食とする。

盛り合わせと貝づくし。


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生ビールの後は引き続き小樽のお酒「熊コロリ」冷酒を。


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肴はメフン、ホヤの塩辛、カニミソの珍味3種+カニの内子



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これでお酒が進まない訳がない!昼間っから3本も空けてしまう。
明後日100K走らんといかんのにこれだから「酒豪ランナー」と言われてしまう。

ヤレヤレ。

読者の皆さま、こんな調子で再開しました。

ご心配おかけしました。

とりあえずサロマ関連の記事の後は溜まったネタを出して行きます。

まぁ息を長くお待ち下さい。

それにしてもレースの記事はいつになるのやら。
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